神奈川県警東神奈川署の刑事・心野朱梨(飯豊まりえ)は、15年前に両親を亡くしたあるショッキングな事件をきっかけに、目を合わせた相手の感情を色として見ることができるという能力を持っていた。 警察庁から東神奈川署に異動してきた風早涼(浅香航大)は、18歳の少女・宇野渕咲子(本田望結)を事情聴取する。咲子は、岩田川俊介(芝大輔)という男性とホテルの非常階段から飛び降りた。彼女は植え込みに落ちて一命を取りとめたものの、俊介は死亡。飛び降りる直前、咲子は俊介との自撮り動画をSNSに投稿した。ハッシュタグは“#数分後に死ぬカップル”。動画では咲子と俊介がこれから死ぬことを匂わせる会話をしていた。恋人同士の心中事件か、それとも巧妙に仕組まれた殺人か――? 風早が咲子に話を聞いている最中、朱梨が取調室に入ってくる。朱梨は、色とりどりのパステルとスケッチブックを広げて咲子の様子を伺う。 「岩田川俊介さんですが…搬送先の病院で亡くなりました」と咲子に告げる朱梨。咲子から変化を感じた朱梨は、オレンジ色のパステルを手にしてスケッチブックに線を描く。
朱梨(飯豊まりえ)と風早(浅香航大)は、小説家・千弦(橋本マナミ)の事情聴取を行う。千弦の夫・拓人(吉岡睦雄)と、同じマンションに住む女性・美琴(浦郷絵梨佳)が遺体で発見された。事件現場となった美琴の部屋は、千弦と拓人の部屋の上階だった。美琴は刃物で数ヵ所刺されて死亡。拓人は刃物が腹に刺さったまま死んでいた。拓人のスマホには「人を殺した。生きていられないので自分も死ぬ」という遺書とみられる文章が残っていた。拓人の部屋のベランダからは、美琴の部屋に向けてハシゴがかかっていた。拓人がハシゴを使って美琴の部屋に侵入し、美琴を殺害。その後、自ら腹を刺して自殺したと思われた。ただ、拓人と美琴が連絡を取っていた証拠は見つからず、拓人が美琴を殺す動機が不明だった。
朱梨(飯豊まりえ)と風早(浅香航大)は、あおり運転の容疑者・鳥飼(若林時英)を取り調べる。被害者である鳩崎の車のドライブレコーダーには、鳥飼が運転席に乗っていた鳩崎を引きずりおろす一部始終が映っていた。鳥飼は、前方を走っていた鳩崎の車をあおり運転で威嚇して止めた後、鳩崎に暴行を加えたと思われた。しかし、鳥飼は犯行を否認する。 鳥飼は、朱梨が感情を色で見ることができると聞いて興味津々。朱梨は彼に、鳥飼から“不安”や“警戒”の色は見えないと告げる。その代わり、スケッチブックには紫色の線が描かれていた。紫は、“嫌悪”の色。同時に、朱梨には鳥飼から“信頼”を表す黄緑色も見えていた。 朱梨と風早は、鳥飼のグループに所属する少年たちから話を聞く。すると、鳩崎が鳥飼と対立する不良グループにいたことが分かる。彼らは、事件現場が敵対グループ側の縄張りであり、鳥飼が相手の縄張りでケンカを仕掛けるわけがないと主張する。また、朱梨はこのやりとりを遠くから見ているひとりの女性、雛見すみれ(本田仁美)の存在に気付く…。
ある病院で、入院中の患者・葛木花恵(松金よね子)が死亡した。まもなく、病院の看護師・佐久巻麻美(徳永えり)が逮捕される。麻美は、花恵の点滴に大量の空気を注入して殺害した疑いがあった。 朱梨(飯豊まりえ)と風早(浅香航大)の取調べに対して麻美は「私が殺しました」と自供。朱梨のスケッチブックには、喜びを表す黄色の線が描かれる。「ずっと人を殺してみたかったんです」と微笑む麻美。さらに彼女は、殺す相手は誰でもよかったと告げる。麻美の身勝手な言い分に、風早は「遺族がそれで納得できると思うのか」と迫る。その時の麻美の反応に朱梨は、怒りの赤を見る。 麻美の怒りは、花恵の遺族に向けられているのか? 花恵の娘は、人気料理研究家の葛木かんな(しゅはまはるみ)。彼女は認知症を患った花恵のために考えたレシピを発表し、評判を呼んでいた。
朱梨(飯豊まりえ)と風早(浅香航大)は、暴行容疑で逮捕された大学生・戸田大和(濱田龍臣)の取調べを行う。大和は、アルバイト先の先輩を殴って大ケガをさせた。しかし、すぐに被害者との示談が成立して取調べは終了。釈放されるにもかかわらず、大和は納得していなかった。朱梨は、大和の目を見て赤い線を描く。赤は、怒りの色。大和は、自分の父親のことを語り始める。 大和の父・家長敏則(水澤紳吾)は、15年前に起こった殺人事件の容疑者として指名手配され、現在も行方が分かっていなかった。大和のもとに最近、家長から「近いうちに会いたい」と書かれた手紙が届いた。大和は、それがストレスになって暴力を振るってしまったと語る。
東神奈川署の刑事・心野朱梨(飯豊まりえ)は、目を合わせた相手の感情を色として見ることができる。彼女は13歳の頃、自宅で両親を殺害される事件に遭遇。その時、犯人の目を見たことを機に、朱梨は感情が見えるようになり、一方姉の紫織(松井玲奈)は感情を失った。朱梨は、警視庁から出向してきたエリート・風早涼(浅香航大)とともに犯人の正体を突き止め、事件は解決、姉の紫織も感情を取り戻した。 それから2年が経ち、朱梨は“ある事件”の捜査のため、風早が率いる警視庁捜査一課八係に出向することに。八係の刑事・滝沢(影山優佳)は風早から朱梨の能力を聞かされ、朱梨と新たにバディを組むことになる。 そんな中、朱梨は滝沢とともに、傷害事件の被疑者・時田里菜(若月佑美)の取調べを行う。里菜は、アイドルグループの元メンバー・朝比奈慶太(水石亜飛夢)を刃物で刺し、現行犯で逮捕された。朝比奈は素行が悪く、女性へのセクハラや暴力が報じられていた。里菜は取調べで、自分も朝比奈からセクハラを受けたと告白し、彼に謝罪してほしかったと語る。しかし、朱梨が里菜に見たのは“期待”を表すオレンジ色で、朝比奈への怒りや恨みは感じられない。 “期待”の感情に隠された、里菜の真の犯行動機とは?そして、風早が朱梨を警視庁へ呼んだ理由とは――?
朱梨(飯豊まりえ)は、殺人事件のタイ人被疑者・クリット(Great)の取調べをすることに。クリットは無実を訴え、自分には物に残った感情を読み取れると主張していた。風早(浅香航大)は、同じく人の感情を読み取る能力を持つ朱梨をクリットに引き合わせたのだった。朱梨の尋問に対してクリットは、意外なことを告げ…。 そんな中、朱梨と滝沢(影山優佳)は、傷害事件の被疑者・矢田部(淵上泰史)を取り調べる。母校の中学校に侵入した矢田部は刃物を持って暴れ回り、体育教師の高橋(加瀬信行)は意識不明の重体に。矢田部は、高橋が生徒に体罰を与えているというSNSの書き込みを見て制裁を加えたのだと動機を語る。矢田部から見えたのは“信頼”を表す黄緑色で、朱梨は違和感を覚える。そんな中、高橋が生徒に体罰を行う様子を隠し撮りした動画が拡散される。SNSでは、体罰に対処しなかった学校への非難や、矢田部に対する同情や賞賛の反応が見られるように。矢田部は取調べで「みんなが望んだことをしただけ」と、余裕の笑みを見せる。しかし、朱梨が見た矢田部の感情は、“不安”を表す緑色。朱梨は、矢田部が何かを隠していると考える。学校を襲った凶悪犯の真の目的とは!?
朱梨(飯豊まりえ)は、警察の取調べを受けることに。紫織(松井玲奈)が参加する犯罪被害者自助グループの代表・二見(和田光沙)が殺され、紫織が重要参考人となったのだ。防犯カメラに事件現場から立ち去る紫織の姿が映っていて、その後紫織は失踪してしまった。朱梨は取調べで、紫織から殺意につながるような感情の色を見たことがないと証言するが…。 そんな中、朱梨と滝沢(影山優佳)は、殺人事件の容疑者・染谷夏帆(佐藤玲)を取り調べる。夏帆が殺害したのは、IT企業経営の夫・染谷迅(落合モトキ)と不倫していた受付アルバイトの成田ゆず季(景井ひな)。さらに夏帆は、ゆず季を殺した後、自宅に帰ってから迅をナイフで刺していた。夏帆は取調べで、悪いのはゆず季であり、今も変わらず夫を愛していると主張。そんな夏帆から朱梨に見えたのは、“恐れ”の感情である緑色だった。 朱梨と滝沢は、自宅で療養中の迅を訪ねる。迅は、妻が罪を犯したのは自分のせいだと反省を口にするが、ゆず季の話題が出ると“怒り”、夏帆の話になると“軽蔑”の感情が見えていた。話を聞く限り、迅と夏帆はお互いを思い合っていて、夫婦関係が悪いという証拠も見つからないのだが…。この夫婦が隠す秘密とは――!?
朱梨(飯豊まりえ)と滝沢(影山優佳)は、ある殺人事件の参考人として辺見悠哉(中尾暢樹)から事情聴取する。被害者は、悠哉の恋人・長谷川茉央(優希美青)。彼女は、紐のようなもので絞殺された。事件当日、水族館でデートしていた茉央と悠哉が口論する様子が目撃されていた。取調べに対して悠哉は、茉央とは婚約して関係は順調だったと言い、口論の理由を語ろうとしない。さらに悠哉は、茉央が殺された時刻に家にいたとアリバイを主張するものの、同居する両親とは顔を合わせていなかった。朱梨は、一刻も早く犯人を捕まえてほしいと訴える悠哉の目に“悲しみ”を示す青を見る。悠哉の色は、両親の話になると“不安”を表す緑に変わる。 朱梨と滝沢は悠哉の自宅を訪ね、悠哉の両親・恭平(小林隆)と環(清水美砂)から話を聞く。事件当日の行動について、恭平は一人でキャンプに出掛けていて、環は早く寝たために悠哉の姿は見ていないという。朱梨が見た恭平の色は“不安”を表すで、環の色は“恐れ”を表す濃い緑と、“怒り”を表す赤だった。 朱梨と影山は茉央の会社で聞き込みを行い、茉央が悠哉との結婚を迷っていたという同僚の証言を得る。そんな中、茉央を殺害した凶器の登山ロープが発見され、それが恭平のものと判明する。悠哉と茉央、そして両親との間に隠された、歪な関係性とは――!?
朱梨(飯豊まりえ)は風早(浅香航大)とともに、クリット(サポン・アッサワマンコーン)から話を聞く。クリットは逮捕される前、紫織(松井玲奈)と会っていた。クリットは、紫織と朱梨のことを以前から知っていて、紫織に会いに行ったと語るが…。 そんな中、朱梨と滝沢(影山優佳)は、ある交通事故の参考人として大学生の梅本寧々(中田青渚)を取り調べることに。寧々は、ふてぶてしい態度で取り調べに応じる。 ある晩、会社員の渋谷謙吾(水間ロン)がトラックにひかれて死亡。トラックに搭載されたドライブレコーダーの映像には、渋谷が大学生の蓮沼太一(福松凜)に車道へ突き飛ばされた様子が映っていた。蓮沼は、寧々の同級生で交際相手でもあった。 寧々の証言によると、彼女は事件の夜、渋谷にナンパされて一緒に飲んでいたが、ホテルに連れ込まれそうになった。そこに蓮沼が駆け付けたのだという。 続いて、朱梨と滝沢は蓮沼を取り調べる。蓮沼は、寧々に手を出した渋谷が許せず、彼を捕まえようとして誤って突き飛ばしてしまったのだと殺意を否定する。 朱梨はそれぞれの取調べで、寧々からは“後悔”の色、蓮沼からは“いら立ち”の色を見る。 その後、寧々と蓮沼が通う大学での聞き込みで、意外な事実が判明し――!?
朱梨(飯豊まりえ)は、現場にひまわりの花が残されていた3件の事件に、フラワーショップの店長・常松万理華(田辺桃子)が関わっていると考える。突き飛ばされてトラックにひかれ、亡くなった会社員・渋谷健吾(水間ロン)。ビルから転落死したジムトレーナー・上野千春(横内亜弓)。公園で刺殺された会社経営者・馬場竜之介(南川航輝)。3人の被害者のつながりも分からず物証もないため、捜査会議では朱梨に対して否定的な意見が出る。しかし、クリット(サポン・アッサワマンコーン)が現場に残された3本のひまわりに触れて感じた“怒り”の感情と、朱梨が万理華と会った時に見た“怒り”の赤は同じで、朱梨は、万理華と一連の事件の関わりを確信していた。 朱梨と滝沢(影山優佳)は、万理華に話を聞きに行く。万理華は、3件の事件への関わりを否定。朱梨は万理華を観察していたが、特に変わった色は見えない。滝沢は万理華に、ひまわりの花言葉は何かと尋ねる。朱梨は、その質問に答える万理華に“怒り”を示す赤色を見る。さらに、万理華から別の色が見えてきて…。 朱梨と滝沢は、馬場の父親に話を聞くことに。父親の話から、馬場、上野、渋谷に接点があったことが判明。朱梨と影山が捜査を進める中、第4の事件が起こり――!?
朱梨(飯豊まりえ)、滝沢(影山優佳)、風早(浅香航大)が見守る中、クリット(Great)が二見(和田光沙)殺害事件の遺留品である杖の「残留感情」を読み取る。さらにクリットは、犯人の手がかりを得るために事件現場に行きたいと申し出る。 朱梨と滝沢は、傷害事件の被疑者・設楽優吾(西山潤)の取調べをする。美容専門学校でメイクを学んでいた設楽は、同じ学校に通う藤原大貴(堀家一希)に襲い掛かり、カミソリで顔を切りつけて背中を刺した。取調べで設楽は、藤原のことが以前から嫌いで殺してやりたかったと動機を供述。朱梨は、そんな設楽から“嫌悪”を表す紫を見る。供述と見える色に矛盾はなく、他の生徒たちも事件を目撃していて、設楽が犯人であることは間違いないと思われた。にもかかわらず朱梨は、何か引っかかるものを感じる。 朱梨と滝沢は、事件現場となった美容専門学校で聞き込みをする。生徒たちは、近々開かれる全国の美容系専門学生が出場するコンテストに向けて作品作りに励んでいた。設楽と藤原を指導する教員・中野は、設楽はとても優秀な生徒であり、設楽と藤原は仲が良かったと語る。2人を知る生徒たちからも、彼らは親しく、切磋琢磨する良いライバル関係だったという証言しか得られない。 朱梨と滝沢は、回復した藤原から事情聴取する。藤原は、設楽から襲われる理由に心当たりはないと主張。朱梨がそんな藤原に見たのは、“不安”と“恐怖”を表す緑だった。 設楽は、なぜ藤原を襲ったのか? 朱梨は、事件の意外な真相にたどり着き――!?
朱梨(飯豊まりえ)は滝沢(影山優佳)とともに、甲本祐希(臼田あさ美)を訪ねる。甲本は、人を操って朱梨と紫織(松井玲奈)の両親を死に追いやった人物であり、朱梨にとっては憎むべき相手。しかし、再び事件に巻き込まれ、失踪した紫織を救うため、朱梨は甲本と対峙する。 朱梨は坂東(浜野謙太)に頼まれ、俳優・溝口ひかり(片山萌美)の死に関する参考人・田代類(品川祐)を取り調べる。ひかりは、密室状態の自宅の浴室で溺死していた。遺体の第一発見者は、マネージャーだったひかりの妹・溝口充希(冨手麻妙)と、ひかりの恋人でもあった舞台演出家・尾形友也(田村健太郎)。当初は事故死という見立てだったが、現場検証の結果、殺人の可能性が高まる。マンションの防犯カメラの映像から田代が浮上するものの、田代とひかりの関係は分からない。田代は黙秘を続け、坂東もお手上げの状態だった。朱梨が田代に見たのは“平穏”を示す薄い黄色で、彼は取調べにも動揺していない様子。ところが、朱梨がある問いかけをすると、田代の色に変化が表れる。その後、田代の正体が明らかになる。朱梨と坂東は、関係者である充希、尾形、若手俳優の日下部玲香(池田朱那)に話を聞く。朱梨は、姉について語る充希から、“喜び”を表す黄色を見て――!?
朱梨(飯豊まりえ)と滝沢(影山優佳)は、山神(安井順平)について詳しく調べるため、山神の会社から援助を受けている大学教授・堀之内修(長野博)の研究室へ向かった。堀之内は犯罪医心理学の専門家で、タイの犯罪に関する論文を多く書いていた。堀之内の話では、山神は国際的な視点から日本の犯罪捜査をアジアでも役立てたいと考え、堀之内への援助を始めたという。堀之内は、かつて科警研でプロファイラーとして捜査に参加していた。 朱梨たちが話しているところに、堀之内の授業を受けている学生・門倉凪咲(野内まる)が研究室に訪れる。朱梨は、凪咲に“恐怖”の感情を表す緑色を見る。 朱梨と滝沢が堀之内の研究室を出て帰ろうとした時、大学内で殺害された男性の遺体が発見されて騒ぎになっていた。被害者は、学生の稲垣伸之(別府由来)。稲垣は後頭部をナタで割られ、両手首が失われていた。稲垣の殺害方法は、30年前に起こった連続殺人と酷似。その事件の犯人は逮捕され、すでに死刑が執行されていた。 捜査により、堀之内が30年前の事件に関する論文を書いていたことが判明。まもなく、堀之内は稲垣殺害を自供する。 堀之内は朱梨と滝沢に対して「人を殺してみたかった」と動機と犯行の手口を詳細に語る。そんな堀之内に、朱梨は“期待”を表すオレンジ色を見る。残虐な殺人について平然と語る堀之内だったが、稲垣との関係を問うと、朱梨の目に見える堀之内の色が変化する。堀之内は、本当の動機を隠しているようで――!?
朱梨(飯豊まりえ)と滝沢(影山優佳)は、自分の正体を明かしたクリット(Great)から詳しく話を聞く。タイの公安警察の捜査員であるクリットは、タイ警察と癒着する犯罪組織のリーダーが山神(安井順平)だと突き止めたもののタイで捕まえることができず、日本まで追ってきた。クリットは山神の組織に所属する一ノ瀬(西中ひさあき)と接触しようとするが、何者かが一ノ瀬を殺害してクリットに罪を着せたのだった。 さらに山神と二見(和田光沙)のつながりも判明し、一ノ瀬と二見を殺した犯人は同一人物である可能性が高まる。山神には、どちらの事件に関してもアリバイがあった。 クリットは、一ノ瀬殺害の凶器であるペーパーウエイトから“愛”の感情を読み取っていた。山神の関係者を調べると、元交際相手の多々良望(西原亜希)が浮上する。 朱梨と滝沢は、多々良を参考人として取り調べる。多々良は、山神とは何年も連絡を取っていないと答え、2件の殺人への関与を否定。朱梨は多々良に、二見の殺害現場の写真を見せる。その時、多々良から見えたのは、“愛”を表す黄色と黄緑色だった。 朱梨たち強行犯八係は、多々良を犯人と断定。動機は、山神への“愛”なのか? 朱梨と滝沢は、紫織(松井玲奈)の居場所を聞き出すべく多々良の取調べを続けるが――!?
山神(安井順平)を殺害した凶器のナイフから風早(浅香航大)の指紋が検出されたと知り、衝撃を受ける朱梨(飯豊まりえ)。そんな彼女のもとに、風早から電話がかかってくる。風早は朱梨に「山神を殺したのは自分だ」と伝え、まもなく逮捕される。 風早は監察官の聴取でも犯行を認め、山神への憎しみをあらわにする。朱梨は風早の真意を知るため、滝沢(影山優佳)とともに聴取に臨む。風早は朱梨たちに、犯行の経緯を語る。朱梨が風早に見た色は、“恐れ”を表す緑色だった。風早が何かを隠していると確信した朱梨は、風早の本当の色を見つけると決意する。 朱梨と滝沢は、紫織(松井玲奈)から事情を聞く。紫織は山神の別荘で、山神と多々良(西原亜希)の娘・さくら(永尾柚乃)とずっと一緒にいた。紫織は、山神を最後に見たのは朱梨が救出に来る直前で、風早の姿は見なかったと証言する。 朱梨は、クリット(Great)に山神を殺害したナイフから「残留感情」を読み取ってもらう。ナイフに触れたクリットは、朱梨と同じく“恐れ”の感情を読み取り、さらに風早以外の誰かの感情も残っていると告げる。しかし、その誰かの感情は奥深くに眠っているような状態で、はっきりしないという。“奥深くに眠っている感情”は大きな手掛かりだったが、その正体を明らかにする方法が分からず、朱梨は行き詰まってしまう。 風早は、本当に山神を殺したのか? 朱梨がたどり着く、驚くべき真実とは――!?