武蔵(市川新之助)は、旅を続ける。今はただ、江戸にいるであろうお通(米倉涼子)や又八(堤真一)に会いたかった。だが江戸へ続く街道に出たころ、武蔵は突然の病に倒れる。高熱でうずく古傷が過去を蘇らせる。故郷を出た後、強敵を求め、戦いに明け暮れた日々。強烈な印象を残した小次郎(松岡昌宏)との出会いなどが、夢となって現れる。そして、行き倒れ同然で江戸にたどり着いたお通も病床にあった。