幼い甥の源次郎を巻き込んでまで武蔵(市川新之助)を討とうとする藤次(阿部寛)を、清十郎(榎本孝明)は非難する。又八(堤真一)は、子どもを斬るくらいなら一緒に江戸へ行こうと誘い、妙秀(淡路恵子)も逃げるように諭す。悩む武蔵の前にお通(米倉涼子)が現れる。決閥の日、一乗寺下り松には早朝から町衆が詰めかけ、お杉(中村玉緒)やお通もその中にいた。藤次は門弟たちを街道に配置し、武蔵を鉄砲で撃ち殺そうとする。