ボーイング767のシミュレーター訓練が始まった。小型機と違い、速度も一段と速くなり、操縦の手順も複雑になる。意気揚々とした晴だったが、父・茂雄から母・よし美ががんであるという連絡をもらって愕然とする。晴は母のことが気にかかり、訓練に身が入らなくなる。晴の様子を心配した国木田は、ディスパッチャーの資格を取るため仕事に励んでいた千里に、晴の力になってやるよう話をする。そこで千里が晴の相談に乗ろうとするが、晴は何も語らない。母が入院した後、晴は皆に内緒で実家の居酒屋を手伝い、夜中に寮に戻って自習をしていた。しかし訓練では集中力を欠き、さらに食事もほとんど手がつかない状態だった。ついに晴は訓練の後、倒れてしまい、医務室へ運ばれる。P訓たちが見守る中、国木田はパイロットは片手間でやれるほど甘い仕事ではないと言い放つ。国木田は千里に言い過ぎたろうかと語る。千里は晴と話すが、晴は心の整理がつかなかった。 休日の夜、晴は寮で休み自習していたが、やはりじっとしていられず実家に行くと、千里やP訓の皆が店を手伝っていた。さらに仲間だけではなく、すず、倫子、かなこ、国木田の姿もそこにあった。晴の母はその話を聞いて決心して店に戻り、晴も母の思いや皆の気持ちを支えに、見極め試験を無事に乗り切った。千里は晴との秘密は作らないという約束通り、自分は国木田のことが好きであると打ち明ける。