「貫井企画」として初の大きな仕事といえる広小路製薬とのプロジェクトがいよいよ動き始めた。貫井(堤真一)も壮吾(坂口憲二)も精力的に動いている。籐子(深津絵里)は「制作が無事終わったらみんなで祝賀会をやろう」と春菜(矢田亜希子)に言う。だが、仕事を取る決め手となったのは籐子が父に直接会って交渉したからと知る春菜は、貫井にもまだ本当のことが言えず思い悩んでいた・・・。
数日後、「貫井企画」にクレームが持ち込まれた。籐子が求人広告制作を担当した楠木文具の社長(志賀廣太郎)が、「応募がひとつもこない!ようやく来たと思い採用したら、店の金を持ち逃げしてしまった、すべては広告のせいだ」と筋違いなクレームを掛けてきたのだ。貫井は「おかしな言いかがりに時間を割いてる暇はない!」とばかり楠木を力ずくで追い返し、こういうトラブル処理のためには優秀な営業マンが必要だと、引き抜けそうな他社の有能な営業マンを壮吾と相談しはじめた。
と、その時だった。籐子が思いがけない提案をしたのだ。それは、吉武(西村雅彦)を引き抜くというものだった。貫井は相手にもしないし、吉武を信頼していない壮吾は大反対! それでも籐子は、吉武に話をしてみたいと自ら吉武の引き抜きに動き始めた。
一方、春菜は思い切って貫井を美術展に誘い、久し振りのデートを楽しんでいた。だが、あくまでも仕事を取ることができたお礼と思う貫井の淡々とした姿勢に不安と申し訳なさを感じ、とうとう黙っておくことができず、「父に企画書を見せたのは私ではなくて、籐子さんなんです!」と本当のことを