営業トップの青田は、接待で部下に酒の一気飲みを強要するのが日常茶飯事だった。ある日、青田は人事部主催の講義に呼ばれ、講師の酒野から、"この会社で酒癖の悪い50人"の一人だと告げられる。
営業部の下野は理不尽な職務も仕方なく遂行し、上司や取引先に頭を下げる毎日を送っていた。酒を飲むと人が変わったように問題行動を起こす酒乱の下野は、酒野の講義を受け断酒を決意するが...。
総務部の口山は、ある飲み会で"無礼講"の名のもと上司へ物申し、社員に感謝され自信をつける。酒野から酒の力で人を攻撃することの危険性を説かれるが、口山は自分の行いは正義だと信じていた。
マーケティング部のスター社員・色川は、酒の力で多くの女性社員を口説いてきた。恋愛工学を活用し、強い酒を飲ませることで女性を落としていた色川だが、その手法は犯罪だと酒野から指摘される。
かつてベンチャー企業の社長だった酒野。創業したその日、中学の同級生・武山もまたバーを開店し、2人は門出を祝い合う。やがて酒野の会社は急成長し、同時に酒の飲み方や態度も変わっていく。
武山が逮捕されたことで一度は酒が嫌いになった酒野だが、次第に不安定になり再び深酒するように。そんな中、酒野は部下の村上から、武山が酒野を陥れようとしていると聞かされる。