とある住宅街にある豪奢な一軒家――そこは現職都知事・小津鮫洋一郎(板尾創路)が家族とともに暮らす自宅。ある日そこに新しい家政婦がふたりやってくる。 花田えみり(清水富美加)、そして思わず凝視してしまうほど大柄な女、三田園薫(松岡昌宏)。実は、三田園にはある秘密があった――そう、彼女は家政婦ではなく“家政夫”…。男性なのだ。 小津鮫には妻の清美(赤間麻里子)、息子の直太朗(柾木玲弥)、娘の美帆(畑芽育)という家族が。彼らは一様にプライドが高く、そして三田園たちをバカにするような態度をとっていた。 しかし三田園たちがまさに家事を開始しようとしたそのとき、小津鮫の運転手が誤って小津鮫のシャツにコーヒーをこぼしてしまう!「今日はどうしてもこのシャツでなくてはいけない」と怒り狂う小津鮫を横目に、三田園は救急箱と食器用洗剤であっと言う間にコーヒーのシミを消してしまう!それが結果的に、三田園の評価を上昇させることに…。 その直前、実は小津鮫の元に「都知事選出馬を取り止めろ」という内容が書かれた脅迫状が届いていた。しかもどうやらこれが初めてではない様子。それを知った三田園はゴミ置き場に置かれたゴミ袋を漁り、小津鮫家の内情を探り始める…。 ある日、清美から小津鮫への届け物を頼まれた三田園は、その中身をこっそり覗き見。すると、そこには30億円を超える不正献金と思しき裏帳簿が記されていた…。さらに、清美の衝撃的な秘密も知る三田園。次々明らかになる小津鮫家の闇を知り、三田園はある罠を仕掛け…。