中森かえで(中山美穂)が目覚めたのは、どこかの浜辺。運良くスーツケースと一緒に流れ着いたものの、果たしてどこかは分からない。見えるのは海と岩場と森だけで、人の気配はない。とにかく人を求めて浜辺沿いに歩いていくと、もとの場所に戻ってきた。どうやら無人島のようだ。途方にくれるかえでの前に小さなボートが現れ、数人の人影が降り立った。思わず駆け寄ったかえでの前にやってきたのは、外国人女性たち。続いて現れた男の様子から、密入国をたくらむ一団だと気づいたかえでだが、何はともあれ無人島から脱出できるのであれば・・・と、彼女達と一緒に船に乗ることを決意する。と、そこに海上保安庁の船が現れて・・・ 外国人女性たちと一緒に青森の海上保安庁に連行されてしまったかえでは、何とか誤解を解いて釈放される。一時間後に東京行きの深夜バスが出ると聞いて、胸をなでおろした。 その頃、かえでのマンションには、帰りを待つ弟の学(小泉孝太郎)と、愛原町子(西田尚美)、秋葉原りる(酒井若菜)がいた。学は、町子らに北海道の知らない男から宅配便が届いたことを話す。見知らぬ人からの届け物に、誘拐犯からの脅迫状と思い込んだ3人は・・・ さて、待ちに待った深夜バスの出発時間がきた・・・と思ったかえでの耳に、路面凍結で通行止めの知らせ。出発は早くても明朝と聞いてがっくりしたかえでは、バスを待つ間寒さをしのごうと、居酒屋『二岡』に足を踏み入れる。迎えたのは店主の二岡圭介(古尾谷雅人)。そこに、酔った若者、根本達也(中山祐一朗)が入ってきてかえでに絡みだし、そのあ