中森かえで(中山美穂)は、青森から東京にいくというトラックに乗せてもらった。しかし、眠ってしまったかえでが目を覚ますと、窓外の風景は大阪。このトラック、確かに東京に向うのだが、それは日本海側をあちこち経由しながらなのだった。 新幹線ならば今夜中に東京へ・・・トラックを降り、格安チケット店で東京への切符を買ったかえでは、新大阪の駅を目指す。途中かえでは、道を聞くためにラーメン屋台に立ち寄り、そのあまりにおいしそうな様子に誘われて、ラーメンを食べていくことにする。その時、スーツケースを手にした女性、三隅由里(鈴木紗理奈)がかえでの隣にやってきた。そのスーツケースは、偶然にもかえでと同じ色・形。ラーメンを食べ終えたかえでは、間違えて由里のスーツケースを手にし、屋台を離れてしまう。間違いに気づいたかえでは、あわてて屋台に戻るが、由里(鈴木紗理奈)は出た後。探しに出たかえでは、遠くを歩く由里の後姿を発見して追いかけるが、追いつけないばかりか誤って入った居酒屋で阪神タイガースファンに囲まれてしまう。スーツケースにはどでかいジャイアンツのステッカーがはってあったのだ。這這の体で店を出たかえでが手がかりを求めてスーツケースを開けてみると、中にはブーケと結婚式の招待状。それによると式は明日の3時からとなっている。『返してあげないと』・・・かえでの中にそんな気持ちが生まれた。 一方、かえでのマンションでは、中森学(小泉孝太郎)が、愛原町子(西田尚美)、秋葉原りる(酒井若菜)に、青森からかえで宛てに届いた手紙を2人に見せていた。