天智大王の崩御により、政局は大きく動き出した。マリモに助けられ傷も癒えた犬上は、度重なる里への雑徭供出の命にいらだち、再度京へ向かう。国宰に手をあげた罪を問われとらえられ、牢に入れられた犬上は天智大王の子・大友皇子と面会するが、事態の進展はなかった。折しも、大海人皇子の部下として挙兵の準備を進める猿田と牢で再会、大海人皇子の子・高市皇子と3人で大津京を脱する。