歳月は流れ、ハリマは犬上の里の郷長となり犬上と名も変えていた。里は栄え、平和な生活が続くかに思われてたが、土地神を廃し仏教を広めようという朝廷の圧力は急激に強くなってきた。そしてついに、土地神を祀った磐座が国司の部下たちによって引き倒されそうになる事件が起こる。ついに犬上は朝廷と対立してしまう。里を救うため犬上は、土地神を擁護しているという噂の天智大王の弟・大海人皇子をたよって大津京に行こうとするが、再び刺客に襲われる。