鷹村が、開始のゴング直前、観客に向かってKO勝ちを宣言した第5ラウンド。勝利を期待する歓声の中、突進した鷹村は、積極的に打って出た。ロープ際までホークを追いつめる鷹村を見た観客は、KOが近いと大盛り上がり。 そんな中、セコンドのミゲルは、ホークと同じ力量の鷹村が、なぜこのラウンド、急に猛攻を仕掛けてきたのかを考え、ある結論に達した。ミゲルは、すぐにホークに相手のボディーを狙い、さらにガードを固めるよう指示する。その結果、このラウンドでは、鷹村が宣言したKOシーンは見られなかった。 コーナーに戻った鷹村の体の汗を拭いた鴨川は、ようやく鷹村の第5ラウンドのKO宣言の意味に気付いた。汗を拭いた鷹村の皮膚からは、厳しい減量が影響し、それ以上汗が滲んでこない。自分のスタミナの限界を悟った鷹村は、第5ラウンドで試合を終わらせるつもりだったのだ。ミゲルは、ボディー攻撃に鷹村が顔をしかめたとホークから聞き、相手の“ガス欠”を確認した。 第6ラウンド。鷹村は、鴨川の心配通り、タコ殴りにされてロープ際に追いつめられた。ホークの左フックから大降りのアッパーをまともに食らった鷹村は、そのままダウン。何とか立ち上がった鷹村の右目は腫れ上がり、相手の左のパンチが見えなくなった。 ボロボロの鷹村に容赦なく突き刺さるホークの連打。まさにサンドバック状態になった鷹村は、ついに自分のKO負けを予感した。だが、ホークの強打を受けて 意識が遠ざかる中、鷹村は、鴨川や、一歩、木村らの手が自分の背中を支えてくれているように感じた。ジムの仲間の顔を思い浮かべた
Name | Type | Role | |
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Kazuyuki Fudeyasu | Writer | ||
Fuuta Takei | Writer | Screenplay | |
Jun Shishido | Director | ||
Yukina Hiiro | Director | Episode Director |