ある日突然、ユウレイになってしまった主人公が、弱虫な息子と力を合わせて様々な事件や騒動を解決していくファンタジーホームコメディ。警察官の上原蝶子(仲間由紀恵)は、夫の航平(沢村一樹)、娘の葵(志田未来)、息子のとんぼ(君野夢真)と幸せに暮らしていたが、火事の現場で逃げ遅れた子供を助け自分は命を落としてしまう。それから3か月たったある日、とんぼが蝶子の形見のメガネをかけると、目の前に蝶子が現れる!「あのね、お母さん、ユウレイになったみたいなの」……。とんぼのことが心配な蝶子は、ユウレイとなってこの世に残ってしまったのだ。「お母さんのメガネをかけると、僕にだけお母さんが見えるんだ!」と喜ぶとんぼ。こうして、ユウレイの母・蝶子と弱虫な息子・とんぼの不思議な生活が始まった!
蝶子(仲間由紀恵)は、以前出会った“ユウレイの先輩”タケル(賀来賢人)と再会する。蝶子がタケルに、ユウレイになった理由を尋ねると、「ある人にどうしても謝りたいことがあったんだ」とタケル。タケルは生前、行きつけのカフェでアルバイトをしていた花帆(山下リオ)をデートに誘ったのだが、デート当日、待ち合わせの場所へ行く途中に事故に遭って命を落としたのだという。「もう一度、彼女に会わせてあげたい!」困った人を放っておけない性格の蝶子はそう思うが、タケルは花帆の名前しか知らず、今どこにいるかも分からないという。蝶子は、とんぼ(君野夢真)ならタケルの代わりに花帆に思いを伝えられると思いつき、とんぼとともに花帆の行方を探す捜査を開始する。
とんぼ(君野夢真)が初めての通信簿をもらった終業式の日。蝶子(仲間由紀恵)は、「これに参加しないと夏が始まった気がしない」と、毎年恒例の桜田署の青少年非行防止パトロールに参加する。そのパトロールのさなか、ひったくり事件が発生し、三船(生瀬勝久)、藤田(ミスターちん)たちが犯人を追う。蝶子も後を追い、なんとか犯人を見つけるが、ユウレイなので捕まえることができない。そして犯人には逃げられ、その時偶然通りかかった葵(志田未来)の同級生・淳也(真田佑馬)に容疑がかかってしまう。桜田署に連れて行かれた淳也は犯行を否定する。しかし、三船は淳也の言葉を信じず、疑いは晴れない。結局証拠不十分で帰宅を許されるが、退学をほのめかす教師の言葉に憤った淳也は、自分から「退学でもなんでもしろ!」と言い放ってしまう。真犯人の顔を見ているのにそれを誰にも伝えられず、「私にはなにもできない」と落ち込む蝶子。そんなある朝、航平(沢村一樹)、とんぼと一緒にラジオ体操へ向かっていた蝶子は、愛犬のメリーと散歩中の三船と出会う。「なんできみがここにいるんだ!?」と蝶子を見て驚く三船。「なんで課長、私のこと見えるんですか!?」と蝶子も驚くが、そこであることに気づく。なんと三船は早朝ランニング中に心筋梗塞を起こして急死し、ユウレイになってしまったのだ!
夏休みに入り、家族そろってラジオ体操をするのが上原家の日課となった。航平(沢村一樹)、とんぼ(君野夢真)はもちろん、ユウレイの蝶子(仲間由紀恵)も一緒だ。しかし、受験生でもある葵(志田未来)は、そんな家族の行事が面倒くさい。そんな葵に恋の季節が訪れた。相手は密かに思い続けてきたファミレスの店員・良太(戸塚祥太)。ある日、友人の夏美(葉山織江)にけしかけられて良太を映画に誘うと、なんと良太は快くOKする。家に帰ってきた葵は、いつもとは違って家事を手伝ったりとんぼにやさしくしたりとニコニコと上機嫌な様子。そんな葵を見て蝶子は「何かあやしい…これは恋だ!」と気付く。そして、どんな相手なのか心配でたまらない蝶子は、葵の初デートに潜入捜査を開始する!
栃木の蝶子(仲間由紀恵)の実家へ行くことになった航平(沢村一樹)と、とんぼ(君野夢真)。ユウレイの蝶子も一緒に里帰り。実家では蝶子の父・省三(内藤剛志)と母・里子(朝加真由美)がとんぼたちを迎える。省三は、昔かたぎの頑固者。蝶子と省三は、顔を合わせればケンカばかりの父娘だった。航平と里子が蝶子の思い出話を始めると、「あいつは昔から親の言うことを聞かずにたてついてばかりで」と、言い出す省三。それを聞いた蝶子も負けずに、「お父さんこそ私のやることにいちいち反対したじゃない!」と反発するが、ユウレイの蝶子の言葉は省三には聞こえない。そんなやりとりを見ていたとんぼは、「おじいちゃんとお母さんはケンカしてるの?」と言ってしまい、みんなを驚かせる。とんぼは、省三と過ごすうち、蝶子と省三は似た部分があると感じるように。「お母さんは、どうしておじいちゃんのことが嫌いなの?」と蝶子に尋ねると、省三へのわだかまりが解けない蝶子は思わず「とんぼにはお母さんの気持ちは分からないよ!」と、言い放ってしまう。そして、その日の夕方、ふと気づくととんぼがいなくなっていて―――
ある日、とんぼ(君野夢真)は航平(沢村一樹)から、写真をお客さんの家まで届けてほしいと頼まれる。蝶子(仲間由紀恵)は、とんぼが“はじめてのおつかい”をちゃんとできるのか心配でならない。しかし、三船(生瀬勝久)に「かわいい子には旅をさせろというじゃないか」と言われ、ついて行きたいのをグッとこらえてとんぼの帰りを待つことに。無事におつかいを済ませたとんぼは、帰り道に病院の裏庭で捨て猫を見つける。そして、その捨て猫にミーコと名付けていた女の子・マイ(石井萌々果)と出会う。かわいいマイに、ぽーっとなるとんぼ。だが、なんとマイはユウレイだった!「とんぼくんのうちでミーコを飼ってくれない?」マイに頼まれたとんぼは、家に帰って航平や葵(志田未来)に相談するが、反対されてしまう。突然「猫を飼いたい」と言い出したとんぼに「なにかおかしい」と感じた蝶子が翌日とんぼを尾行すると、とんぼがマイと一緒にいるところを発見する。「とんぼの友達って、ユウレイなの!?」と、ビックリする蝶子。しかも、どうやらとんぼはマイに恋しているらしい。恋した相手は、ユウレイ! とんぼの初恋は、一体どうなる!?
今日は、とんぼ(君野夢真)が待ちに待った小学校のこども祭り。一年一組の教室は、保護者たちが様々なオバケの扮装をして子供たちを驚かせるオバケ屋敷に!なぜか蝶子(仲間由紀恵)もとんぼと一緒に入ることになるが、本物のユウレイのくせにとんぼより怖がってしまう。そんな中、「髪の長い女性のオバケが一番怖かった」と言い出すとんぼ。しかし、他の子は誰もそんなオバケは見ていない。「もしかして、本物のユウレイ!?」と、とんぼをからかう蝶子。折しも学校では、裏庭で行われている工事現場にユウレイが出ると噂になっていた。蝶子は「ユウレイ騒動なんて聞いたら放っておくわけにはいきませんよ!」と、三船(生瀬勝久)と一緒に捜査を開始する。その夜、噂の工事現場の張り込みをしていた蝶子と三船は、髪の長い女性のユウレイ・由佳(高梨臨)と出会う。由佳は、航平(沢村一樹)が6年生のときの担任の先生で、航平たちが卒業する前に校庭に埋めたタイムカプセルのことが心残りでユウレイになったという。タイムカプセルにはみんなの思い出の品を入れ、「二十歳になったらみんなで開けよう」と約束していたが、由佳の死後そのことは忘れられ、今も掘り出されていないのだ。「子供たちとの約束を果たしたい」という由佳の願いをかなえたいと思う蝶子ととんぼ。しかし、タイムカプセルを埋めた場所は分からなくなっていて…。
とんぼ(君野夢真)たちの住む町で連続空き巣事件が発生する。警察官だった蝶子(仲間由紀恵)と三船(生瀬勝久)は心配するが、交番の高倉(塚地武雅)はどうも頼りない。そんな中、上原写真館に空き巣が侵入してくる。蝶子と三船がそーっと写真館の中を覗き込むと、若い男が「わーっ!!」と大声を上げる。なんとその男・亮(森崎ウィン)には蝶子と三船の姿が見えていた。航平(沢村一樹)が帰ってきて、亮は何も盗らないまま逃げていくが、蝶子と三船は尾行して彼の家を突き止める。突然、室内に現れたユウレイ二人に驚く亮。蝶子と三船は自首を勧めるが、亮は「ユウレイなんか何もできないじゃん」と言い、二人は追い返されてしまう。翌日、犯人がわかっているのに捕まえられないことが悔しい蝶子と三船がとんぼと一緒に歩いていると、とんぼが車道に飛び出してしまい、そこへトラックが向かってくる!ひかれそうになったとんぼを間一髪助けたのは、なんと亮だった。亮が根っからの悪人だとは思えない蝶子は、亮のことをもっと知るために、とんぼと一緒に彼が生まれた町へ向かう―――。
蝶子(仲間由紀恵)がユウレイになって3ヵ月。蝶子は、とんぼ(君野夢真)の成長がうれしい反面、別れが近づいている予感を感じていた。授業参観の日、心配そうに見守る蝶子と航平(沢村一樹)の前で、自分から手を挙げて正解を答えるとんぼ。頼もしくなったとんぼの姿に二人は感激する。その夜、航平は「蝶子、とんぼは立派に成長しているから安心しろよ」と蝶子の仏壇に報告するが、それを聞いたとんぼは「ぼくが成長したら、お母さんはいなくなっちゃうんだ」と思い出し、元気をなくしてしまう。一方、三船(生瀬勝久)は、3年前に家を出ていって以来、音信不通の息子・浩志(塚本高史)のことが気にかかっていた。ある日、三船の家にブドウが送られてくる。送り主は、三船も家族も知らない山梨の農園。「もしかしたら、息子さんからじゃないですか?」蝶子は直感し、三船に「とんぼを連れて息子さんに会いに行きましょう!」と提案するが、「今さら会ってもどうにもならない」と三船はためらう。なんとかしてあげたいと思う蝶子だったが――。果たして蝶子は、三船と浩志を再会させることができるのか!?そして、家族との別れが近づく蝶子が最後に起こす奇跡とは!?感動の最終回2時間スペシャル!