不良少年や不登校だった中卒、高卒の若者たちを集めて訓練し、大手企業で活躍する人材に育て上げる異色のプログラムがある。その名も「ヤンキー・インターンシップ」。開始から4年で卒業生は300人を超え、いまやソフトバンクなど大手企業で戦力として働いている。このプログラムを立ち上げたのは、自らもどん底から這い上がった元ヤンキーたちのスタートアップ企業「ハッシャダイ」だ。 大卒と中・高卒の間にある学歴格差、さらに東京と地方などの間にある情報の格差をなくし、"道"を外れてしまった若者たちに、人生を切り拓くチャンスを与えている。人手不足の日本で、女性、高齢者、外国人と新たな働き手を探してきたが、中小企業以外でもいま、中卒・高卒の若者たちを新たな戦力として考える動きが出ている。 既存のシステムで見落とされてきた若者は、今後さらに必要になってくるはず。ハッシャダイの取り組みを追い、そのヒントを探る。