アオイ本社では成績不振の新条の解雇が決定しようとしていた。今日子は自らの進退を賭け、ラストチャンスを理事会に願い出る。 第11戦アジアグランプリ。新条は、みきとのすれ違い、ハヤトに勝てない苛立ちから自分のレースを見失いマシンをクラッシュさせてしまうが、スペア・カーに乗り換え3位につけ優勝の望みをつなげた。その夜、今日子は、加賀、片桐、新条を呼び出し、このレースに勝てなければ新条が解雇されることを伝える。投げやりになる新条は、加賀に甘えていると殴り倒され気絶する。新条が目を覚ますと、そこにはみきがいた。最近のすれ違いを気にすることもなく、いつものように接するみき。変わらないみきの優しさに触れ、改めて大事なことを思い出した新条は真摯な気持ちでレースに臨む決意をするのだった。 決勝当日。加賀は新条を勝たせるためにバックアップを申し出る。スタート直後に新条をトップに立たせ、自分は後続を抑えるために壁の役割に徹した。そして、最後に加賀はハヤトを抑えるために体当たりし、ハヤトを道連れにリタイヤする。その頃、トップを走っていた新条は、ギアのトラブルが発生し苦戦していた。スピードが上がらず、アンリが迫ってくる。極限状態にまで追い込まれる新条。しかし最後まで諦めない想いが奇跡を呼んだ。ギアが復活し、一時的にゼロの領域に目覚めたのだ。そして新条はアンリを抑え、見事トップでゴールインを果たす。