年の瀬が迫る頃、谷口巧(長谷川博己)は、島田佳織(国仲涼子)からカウントダウンパーティーに誘われる。新年を迎えた瞬間に、参加者同士がキスをするのが目玉のイベントで、仮装での参加が条件だという。佳織は巧に、藪下依子(杏)を誘って参加しろと言うが、巧は難色を示す。そんな巧に、島田宗太郎(松尾諭)は、交際して1カ月が経つのにキスすらしていない依子と巧にとって、イベントは絶好のチャンスだとけしかける。
同じ頃、依子も交際の進展について考えていた。藪下小夜子(和久井映見)も、4回もデートを重ねているのに何も経験していないのは異常だ、と依子を責める。気になった依子は、藪下俊雄(松重豊)に、小夜子との関係はどうだったのかと聞く。俊雄は5回目のデートで、キスから性交渉まで行ったことを明かした。
がぜんやる気になった依子は巧に電話をかけ、その時が来た、と宣言。自分がデートプランをすべて立てるから、身一つで来てくれ、と言うと電話を切った。事情を悟った巧はおじけづくが、谷口留美(風吹ジュン)のためにも結婚は譲れないのだ、と思い直す。
決戦の日、すっぽん料理店で落ち合った依子と巧は、すっぽんの生き血をすすり、黙々と鍋を食べる。やがて、やってきたタクシーに乗り、2人は依子の官舎へ。
その頃、依子の部屋には、合鍵で入った鷲尾豊(中島裕翔)がいた。何も知らない2人は、官舎に到着。巧を部屋に招き入れた依子は…。