「渋滞に巻き込まれて間に合わないかもしれない。なるべく高座を引き延ばしてほしい」と歌手・五木ひろしから突然の電話が入り、喜代美は凍りつきます。動揺を抑え、とりあえず草々の落語「たちぎれ線香」のおはやしを務めます。一方、母・糸子と父・正典は、草々の落語を聞きながらまったく別のことを考えていました。それは二人の出会いの物語でした。