風邪で倒れた喜代美は父・正典の看病を受け、一昼夜眠り続けました。正典はその間に、喜代美の弟子入りを草若に頼み込みます。それは亡き祖父・正太郎が、喜代美に託した思いでもありました。正典は草々たち徒然亭一門に、自分の作った塗箸(ぬりばし)を残して福井へ帰っていきます。そして、熱が下がった喜代美が意識を取り戻すと、草若が突然、喜代美の目の前で落語を始めます。