民宿“ダイヤモンド・ヘッド”での、広海(反町隆史)と海都(竹野内豊)の住み込みバイト生活は明るく元気に展開している。
ある日のこと、春子(稲森いずみ)が一人の酔っぱらった男を案内しにやってきた。男の顔をみるなりとっさに反応する広海。「清水!」実はこの男(山本太郎)、広海が行けなかった五輪に、広海の代わりに行ったと言われ続けている元五輪代表選手だった。しかし、いつまでも桜井広海の代わりと言われ続けることが嫌で、広海と決着をつけるために、わざわざここへやって来たのだ。小さな海辺の町に、この噂はまたたく間に広まった。ケガのためにオリンピックを断念した広海に対する好奇の目と、清水との対決の日。しかし広海は、自分にそんな気持ちはないという。そして、海都らの前で、数年前選考レースリタイアの“本当の理由”をはじめて打ち明けるのだった。