民宿“ダイヤモンド・ヘッド”は、広海(反町隆史)と海都(竹野内豊)が来てからというもの活気を取り戻しはじめているように見える。この日も、東京から四人の家族客を迎えることになったが、海都はその客の顔を見て、“エッ”という表情になった。それは、海都の元上司・大崎(平泉成)だったのだ。約束された将来をみすみす棒にふってしまう・・・。それほど魅力ある所とはどんな所かと、その目で見定めに来たのだと言う大崎を海都はいつも通りもてなした。釣り、バーベキュー・・・。大崎は子供たちの明るい笑顔を見るうちに、だんだんここの良さを理解し、かつて自分が追いかけた夢が、この場所にあることに気づくのだった。
一方、真琴(広末涼子)は、勝(マイク眞木)が、まだ母親と自分を会わせようとしていることを知ってショックを受ける。「ここにいたいという気持ちをなぜ分かってくれないのか」と春子(稲森いずみ)に訴える真琴。だけど、子供に会いたいと思うのは母親なら当然のことという春子。そういう彼女もまた、一人の子供の母親だった・・・。