聖地アレギウムの根本聖堂で行われている長老会議は紛糾していた。次期法皇の座を巡り、モンテウェルズの功罪が激しく沙汰される。ネクスタントは所詮PSと同じであり、モンテウェルズはかつてPS開発に関って破門された者たちと同類なのだという声が挙がる。だが、ネクスタントは信仰心を持った人間であり、PSとは根本的に異なるものだとモンテウェルズは主張する。 そんな会議に嫌気のさしたテイタニアは一人議事堂を抜けだし、聖堂を彷徨ううちに一人の老人と出会う。彼こそ、かつてキリコを追い続け、今もその記録を編纂しているロッチナその人であった。キリコの死亡を確信しているのかと問うロッチナ。そして心の奥底に淀んでいた本心をずばりと言い当てられたテイタニアには、ロッチナに返す言葉がなかった。 その頃、キリコはゴディバとともにマナウラ宇宙港へと向かっていた。しかし、空港のコールドカプセル保管場からは、既にフィアナのカプセルは運び出されていた。その目的地は惑星ジアゴノ、聖地アレギウムである。キリコはゴディバとともに巡礼者の中に紛れ込み、アレギウムに向かった。