落語の演目から“人間の怖さ”が際立つ演目をアレンジし映像化したオムニバスドラマ。盲目の按摩師・梅喜(東出昌大)は、芸者・小春(松本妃代)からお百度参りをすれば願いがかなうという話を聞き薬師様へ通い始める。100日の参拝を終え、梅喜の目は開いたが妻・お竹(黒木華)は浮かない表情を浮かべる。
伊之助(岡山天音)は、女郎・お玉(山本美月)が自分に夢中だと友人・菊次郎(大東駿介)に自慢する。半信半疑の菊次郎は自信があるならその女性を試せと言い、伊之助がお玉にうそをつき心中してほしいと頼むとお玉はこれを快諾。伊之助は菊次郎に欄干に足を掛けるところまで確認しろと言われ、お玉と川へ向かう。
紺屋の染物職人・久蔵(永山絢斗)は、江戸一番の花魁・高尾太夫(瀧内公美)が描かれた美人画にほれ込む。恋煩いで働けなくなった久蔵を見かねた親方(奥田洋平)は、「3年で遊郭で遊ぶための金をためさせてやる」と約束。3年間必死に働いた久蔵は、藪医者(きたろう)の口利きで遊郭へ。本物の高尾太夫と対面する。