地主フョードル・カラマーゾフの三人の息子、熱血漢の長男ドミートリー、無神論者の次男イワン、修道僧の末弟アリョーシャ。作品の基本設定からみえる作者の世界観とは? 田舎地主フョードル・カラマーゾフの三人の息子、熱血漢の長男ドミートリー、無神論者の次男イワン、修道僧の末弟アリョーシャ。財産相続問題を話し合うため三兄弟が集結したがゾシマ長老の仲裁にもかかわらず決裂。問題をややこしくしているのは父とドミートリーがグルーシェニカという妖艶な女性を取り合っていたことだった。果たしてこの問題の行方は?第1回は作者がこの物語に仕掛けた人間観や世界観を浮き彫りにしていく。