コンピュータ、人工衛星、核兵器の登場によって戦争が人間の知的能力をはるかに超える事態を迎えた現代。カイヨワの洞察を元に人類が戦争を避けるには何が必要かを考える。 コンピュータ、人工衛星、核兵器の登場によって戦争が人間の知的能力をはるかに超える事態を迎えた現代。戦争が歯止めがきかない自走システムと化す中、カイヨワは無力感に打ちひしがれながらもそのわずかな可能性を「教育」に託す。私たちは彼の洞察を引き継ぎ、人間の本能、思考の枠組みを冷徹に見極め、政治や権力に利用されない方法を模索しなければならない。第4回は、人類が戦争を避けるには何が必要かを考察する。