ローマ皇帝マルクス・アウレリウスは、富や名声など自分の外部にあるものにのみに心を動かされると人間は運命に翻弄され心の動揺を招くので「自分の内を見よ」と説く。 ローマ皇帝マルクス・アウレリウスは、富や名声など自分の外部にあるものにのみに心を動かされると、人間は運命に翻弄され心の動揺を招くという。そうではなく「自分の内を見よ。内にこそ善の泉がある」と説く。外側にではなく内側にこそ価値があり、それを高めていくことこそが真の幸福であるという。そして真の幸福をつかんだときに、人間は全くぶれることがなくなる。第1回は、「自省録」を通して「幸福」の深い意味に迫る。