「種の起源」以降、ダーウィンはその研究の対象を人間へと広げる。それは現代の人間観にも大きな影響を与えている。「進化論」から見えてくる「今」と「未来」を見つめる。 「種の起源」以降、ダーウィンはその研究の対象を人間へと広げていく。それは現代の人間観にも大きな影響を与えている。一方で、「進化論」は「人種差別」「強者の論理」などを肯定するイデオロギーだという誤解も絶えない。果たして「進化論」が生み出した人間観とは何だったのか? 第四回は、「進化論」にまつわる数々の誤解を解くとともに、現代の人間観にとって「進化論」がどのような意味をもっているかを解き明かしていく。