ブッダは死に際し弟子たちに向けて遺言ともいうべき言葉を語り始める。生涯をかけて積み上げてきたものだけが示せる荘厳なブッダの死の意味を読み解く。 ついにブッダに死が訪れようとしていた。沙羅双樹の樹下に横たわったブッダは、弟子たちに向けて遺言ともいうべき言葉を語り始める。「修行の大切さ」「時代にあわせて柔軟に戒を運用すること」を伝えるなど、最期の最期まで、自分の死後に残された人たちが困らないよう細かい心配りをするブッダ。それは、生涯をかけて積み上げてきたものだけが示せる荘厳な死だった。第四回はブッダの死の意味を読み解く。