ブッダの死因は、鍛冶屋チュンダが供養した食事による食中毒だった。ブッダですら入滅すると、自身の姿で示した「諸行無常」の真理や、ブッダの深い慈悲を解説する。 ブッダの死因は、鍛冶屋チュンダが供養した食事だったとされる。しかし、ブッダは一切チュンダを責めることはしない。それどころか「ねはんに入る前の最後の施食(せじき)は、ほかのどんな供養よりもはるかに大きな果報と功徳がある」と説き、チュンダの後悔の念を和らげようという深い慈悲を示す。第3回は最後の瞬間まで貫かれた慈悲や自身の姿で示した諸行無常の真理を解説する。