捜査が進む中、疑いをけかられ、追い詰められていくラスコーリニコフ。そんな彼の心の支えとなっていたのがソーニャだった。ソーニャが放った一言が、大きな衝撃を与える。 警察の捜査が進む中、ラスコーリニコフは、貧しい家族を支えるためにしょう婦となった献身的な娘ソーニャのもとを訪ね、事件の告白をする。話を聴いたソーニャは驚きながらも「広場で大地にひざまずいてキスをしなさい」とラスコーリニコフに語りかける。ラスコーリニコフは、ゆがんだ自尊心にとわられていた。ソーニャは、大地にひざまずくことで、それを捨てろと言ったのだった。第3回では、緊迫の度を深める後半部を描く。