世間にふりまわされて嫌な思いをしないためには、どうしたらよいのだろうか。兼好は自分を様々な方角から見つめ直すことを勧めた。世間という魔物に流されない術を学ぶ。 いわゆる世間というものは、あらぬウワサを立てられたりする恐ろしいものである。そんな世間に振り回されて嫌な思いをしないためには、どうしたらよいのだろうか。兼好は、自省を怠らず、自分自身をさまざまな方角から見つめ直すことを勧めた。そして、自分のことを賢いと思っている人の慢心を強くいさめた。また第3回では、兼好が指摘した人が陥りがちな落とし穴を学ぶ。そして世間に対じする時に必要な心構えについて考える。