波多野卓巳(相葉雅紀)が夜の医局で明日のおやつの準備をしていると、橘歩美(多部未華子)から至急、救命救急センターに来て欲しいと連絡が入る。歩美は高度先端医療センターのチーム全員に同じ連絡をしていた。卓巳たちが駆けつけると、すでに救命救急センターは患者であふれ、さらに次々に負傷者が運ばれている。歩美は高度先端医療センターの仕事がない時に救命救急センターを手伝っていたのだが、この日は雑居ビルで大規模火災が発生し、負傷者が多数発生したのだ。 治療にあたっていた卓巳は、患者の中に妊婦の山崎千佳(坂井真紀)を発見。卓巳はそばにいた荻原雪代(小池栄子)に助言を仰ぎ、千佳の症状が火災事故に巻き込まれたことだけが原因ではないとみて、詳しい検査をしてみる。すると、千佳はミラー症候群に陥っていることが判明。千佳が宿す双子の体に起きた異常が、母体に反映されてしまうのだ。 負傷者でごった返す救命救急センターの廊下で、卓巳たちのチームが緊急カンファレンス。母体を助けるためには帝王切開で出産させる必要がある。しかし、胎児たちはすでに母体の中でかなり体を弱らせていた。さらに、胎児は未成熟のため母体から出されたら死んでしまう恐れがある。胎児の発育を優先させれば、母体の命が危うい。だが、歩美は両方とも助けると断言。 その後も続々と運び込まれる火災の負傷者たち。それぞれの患者を治療しながら、卓巳たちは千佳と胎児を助ける手段を考える。