自分が労咳(ろうがい)を患っていることを知った信玄は、急がねばと思っていました。小田原から戻って半年後、信玄は再び越後を攻めることになります。そんな折り、将軍家からの書状が届けられ、そこには「信玄の上洛を望む」とありました。信長の野望、自分の余命を思うと、信玄は初めて自分の力に疑いを覚えるのでした。