信長、景虎(後の上杉謙信)が次々に上洛しました。駿河で酒に溺(おぼ)れる日々を過ごしていた父・信虎は、夜桜見物の席で、側女・らんに別れの盃をとらせ、斬り殺してしまいます。甲斐の元国主として、しがらみを断ち切り、己の誇りを取り戻したのでした。そして、晴信(後の信玄)の上洛を強く望みます。