ウエルベール国、首都ウエルダン。女盗賊のティナと妖精のシェリーは、ウエルベール城にある“黄金の女神像”を狙い、城内へと忍び込んだ。するとそこには、血を流し倒れているサンガトラス国の王子であるゲルニアと、血塗られた短剣を手に立ち尽くすウエルベール国の王女であるリタがいて…。
戦争回避を願うリタと、“死神蜂の男”を捜し求めるティナ。それぞれの思いを胸に、2人はシェリーと知能を持つ戦車のボルジュラックと共にグリーダム国へと向かう。旅の途中、港町ザザンに立ち寄る一行。しかし、ここにもリタの手配書は届いていて…。
ウエルベール国一の商業都市、ヘーゲルに着いたリタたち。街中で市長が演説中、矢文が飛んでくる。その犯人が“死神蜂の男”ではないかと思ったティナは、市長から根城を聞いて早速、そこに向かう。その様子を庁舎から見つめる市長の姿があって…。
リタたちは、またしても賞金稼ぎに追われていた。そこでティナは、リタの身を隠すために娼婦街ダストラストへやってくる。この街がどういう場所なのかわかっていないリタは、匿ってくれたお礼として、急遽ジーナのお店で働くこととなり…。
国境の街ラファドバを目前に、リタたちは賞金稼ぎのダリーたちに襲われた。リタたちを逃がすべく、ティナは自分が囮になりダリーたちを引きつける。だが、ダリーに肩を撃ち抜かれてしまったティナは、崖から落ち、そしてリタたちとはぐれてしまい…。
旅を続けるリタたちは、吹雪の中、峠を歩いていた。急な突風に煽られたリタとティナは、またしてもはぐれてしまう。そんな中、近づいてくる人影に気づくリタ。だがそれは、リタをつけ狙うサンガトラス国の懐刀であるガラハドで…。
ローム国の国境近くを歩いていたリタたちは、手荷物検査の検問にあった。緊迫しながらも検問を通過でき、ホッとするティナ。だが、リタはグリーダム国へ提出する訴状と金貨を盗まれたことに気づき青ざめる。実は、検問にいた衛兵はスリだったのだ!
リタ公開処刑期日まであと5日。グリーダム国までまだまだ遠く、リタは思い悩んでいた。そんな彼女に、ティナは港町ブートスから船に乗ろうと提案する。ティナを信じ、船に乗ることを決意するリタ。一方、ガラハドはリタの話が真実かどうか確認するため、ゲルニアの元へと向かい…。
船に乗り遅れてしまったリタたちは、目立つ行動を避けるべくホテルで明日の便まで待つことにした。だが、退屈に耐えられないティナは、リタに甘えて外出の許可を得る。そしてリタから盗んだ金貨を手に、いざカジノへ入るティナだったが…。
リタから解雇宣告を受け、泥酔してしまったティナ。そんな時、偶然にもズシカと再会したティナは、一緒の仕事を始める。一方、街で盗賊が捕まったとの噂を聞いたリタは、早速、屯所へ向かう。そこにいたのは、ティナの盗賊衣装を着たミスティで…。
ロンダー国のリロイにて、リタたちはリタ公開処刑当日を迎えた。それでも戦争回避を願い、リタは再びグリーダム国を目指す。一方、真実を知ってゲルニアを裏切ったガラハドは、山深い農村にいた。そこでジャミルを思うガラハド。そんなガラハドにジャミルもまた思いを馳せていて…。
ウエルベール国との開戦を決意したサンガトラス国王のランバノフ。対して、ウエルベール国王のハイデルは、サンガトラス国が大戦艦建造中との情報を入手し、驚愕する。緊迫する状況の中、サンガトラス国のサングリア港でグリーダム国行きの船を待つリタの前にザラードが現れて…。
ゲルニア島に監禁されていたリタは、そこで再会したゲルニアに真実を問い詰めた。一方、ティナたちはガラハドと協力してリタを助ける作戦を立てていた。ティナはリタを助けるため。ガラハドはゲルニアを倒すため。それぞれの思いは違うが、目的を果たすべくティナたちは動き出して…。
無事グリーダム国の首都フリージアに到着した一行。リタは、訴状を届けるために。ティナは、“死神蜂の男”を捜しに。それぞれの目的を果たすため、リタとティナは別々の道を行くことを決意する。だが、固い絆で結ばれている2人はどこか寂しげな表情を見せる…。
早速、1人目の“死神蜂の男”がいるというティビニア国のルクスを目指すために地図を広げたティナたち。すると、悪路ではあるがレガール国を通っていく最短ルートをガラハドから提案される。レガールという言葉を聞いたティナは、表情が強張り、何かを思い出す。
人気も少ない早朝。決意した表情で、銃器屋に入っていくティナ。手を震わせながらも実弾を込めようとするティナに、ガラハドは苦言を呈す。そしてとうとう、ティビニア国のルクスに到着した一行の間近に、1人目の“死神蜂の男”ロイ・ラゼルが迫る!
ティナは、ロイ・ラゼルの死という現実を受け止め、新たに2人目の“死神蜂の男”を捜す旅を再開した。旅の途中、剣術の練習をしていたガラハドの元にやってきたティナは、彼に剣術を教えてもらう。その様子を木陰から見ていたジンは、思わず険しい表情になる。
自分の気持ちのせいで、ジンと別れてしまったことに思い悩むティナ。だが、2人目の“死神蜂の男”がいるロンダー国を前に、空元気なティナを心配するリタたち。すると、高熱で意識をなくしているシェリーにティナが気づき…。
2人目の“死神蜂の男”がいるロンダー国のブートスに到着した一行。ラモンから貰ったメモを頼りに訪れた場所は、なんと人々が行き交う市場だった! 戸惑うティナたちの前で、突如銃声が轟き、市場は騒然となる。その中、ティナたちは情報収集から戻ったガラハドから緊迫した街の状況を聞き…。
2人目の“死神蜂の男”ジェローム・ザナックから真実と、そして最後の“死神蜂の男”リュードの居場所も聞いたティナ。そこはなんとウエルベール国だった! 再びウエルベール国を目指す一行。その途中、ティナは自分の気持ちを整理するべく、ガラハドへの告白を決意する。
ティナのリタを思う気持ちに後押しされ、無事結ばれたリタとガラハド。そしてとうとうウエルベール国に戻ってきた一行。リュードのことを考え、険しい表情で街並を見つめるティナ。そんな中、突然体から蒸気を吹き出すボルジュラックを見て、ティナたちが駆け寄る!
ハイデル王にリタ帰還の報告をするため、ウエルベール城に入った一行。着慣れないドレスを身に纏い恥ずかしがるティナ。そんなティナを見て、シェリーとガラハドも苦笑する。そこへドレス姿のリタも現れ、いざハイデル王が待つ謁見の場へと向かう。
“死神蜂の口笛”を吹いているローデンを見て驚愕し戸惑うティナ。翌日、ハイデル王の計らいにより、リュードの手配書を街中に張り出された。しかし、自分の“親の仇”が“リタの兄”という事実を信じられないティナは、真実を求めて動き出す。
ローデンから真相を聞き、嗚咽するティナ。その時、事態は急変! 誓約違反をしたサンガトラス国のランバノフ王を失脚させたグリーダム国のノイシュバーン王は、そのままサンガトラス国を統治することとなった。そして、意外にも「元凶はウエルベールだ!」と説いたノイシュバーン王は、ウエルベール国に宣戦布告する!
サンガトラス国最大の戦艦“レオンガルド”によって、激しい砲撃にあうウエルベール国。レオンガルドを破壊するべく特殊戦闘機“カラス”に乗り込む一同。ティナとローデンは動力室破壊へ。そして、リタとハイデル王はノイシュバーン王に会いに。それぞれの目標に向かって、彼女たちはいざ動き出す!
レオンガルド艦長室にて、ノイシュバーン王と対峙するハイデル王とリタ。また、動力室破壊に成功するローデンとティナ。戦争を終結させるために…。再会の約束を果たすために…。強い絆で結ばれたティナとリタが運命に立ち向かう!!