離婚の心労を抱えたまま伊織(佐野晶哉)と暮らしはじめていた香帆(久保田紗友)。 夜、夢でうなされる香帆が元夫・真也の名前をつぶやく寝言を聞いてしまった伊織は、動揺しながらも香帆の助けになりたいと誓う。 「これ以上、迷惑をかけられない」と考えすぎる香帆に対して、「香帆さんが眠りにつくまで、ずっと手を握っています」と頼ってほしい伊織。2人ははじめて同じベッドで眠りにつくことに・・・。小学生の頃からの夢を叶えた香帆の話を聞きながら、伊織は自分の不甲斐なさを感じるのだった。 そんな折、香帆が執筆したデビュー小説が書籍化されることに。 自分のことのように喜ぶ伊織の姿に、香帆は自身のことに対して一切の興味を抱かなかった真也との日々を思い起こす。 真也との生活の中で、自分のことなんて、どうでもいいと思い込んできた香帆。伊織の無邪気な優しさに触れたことで、香帆は自分にとって小説がどれほど大切だったのかを思い出す。 「私、家政婦じゃないんだけど」 真也(長谷川慎)と、家事ができないアカリ(川津明日香)の生活は言い争いが絶えない。窮屈で真也との生活に耐えきれなくなったアカリは荷物をまとめながら 「(香帆を)捨てたんじゃなくて、捨てられたんじゃない?」と吐き捨て、家を出て行ってしまう。 ひとり家に残された真也は、香帆宛に届いた封筒にふと目を向ける。そこには、香帆の小説が掲載された文芸誌が入っていて…。