資産を失い自宅を手放した日向は笛木の寺に居候し、真琴と新会社を始める。しかしPFという目標を奪われた日向は気力を失っていた。新社長となった朝比奈はJIテックからPFのコストダウンを迫られインターフェイスを改変させるが、藤川事務次官は日向が以前作成したPFの方が優れていたと苦言を呈する。その言葉を受けた朝比奈は苛立ち、創業以来の社員たちの誓いが書き込まれた社内の壁「ウォール」を白く塗りつぶす。朝比奈の姿を見ていた山上は彼が日向を切ることを止めるべきだったと後悔する。 燿子は日向に兄のことを詫び情報漏洩の証拠を渡すが、日向はもはや執着を見せずそれを拒絶する。燿子は日向にカフェで語り合う朝比奈と真琴の姿を見せるが、日向の様子にその行為が彼を傷つけたと気付く。日向はこのことで真琴と口論になり、彼女も母や朝比奈のように自分から去ると思い悲観する。だが、日向は事務所を見渡すと壁一杯に張られた紙に気づく。その紙には藤川に突然呼び出されて以前のシステムをベースとしたPFの改良を非公式に依頼され、その問題点を全て暗記した真琴のメッセージが一項目毎書かれていた。日向は自暴自棄から目覚め、その仕事を見事に仕上げる。そして表向きはJIテックが改良したものとされていたPFが日向の手がけた物だと知った安岡・小川・細木はNIを辞めて日向の元へ行き、新しい会社は「WONDER WALL(ワンダー・ウォール)」(以下、WW)と名付けられる。だが数日後、朝比奈が情報漏洩とインサイダー取引などの罪で逮捕されたニュースが流れ、一同は呆然とする。