未来を拓く、希望のサイボーグ ロボット研究・山海嘉之

世界初のサイボーグ型ロボットを生み出した山海。人が筋肉を動かす時に出す「動け」という意識を【電気信号】として解析し、人間の複雑な動きを瞬時に実行できるロボットだ。今このロボットが大きな注目を集めるのは、リハビリの分野。脊髄損傷や脳卒中になり、まひを抱える人々が、山海のロボットを装着して何度もまひした部位を動かすことで、「動いた」という感覚が脳にフィードバックされていく。これが脳神経機能の回復や治療につながり、これまでのリハビリでは考えられなかった身体機能の改善がなされる、と注目されているのだ。こうした山海の技術は、技術を利用する人々に”寄り添っていく”こと進化していく。ロボットをどう改良すればその人の症状が改善していくのか、困難を抱える人個人に徹底的に向き合っていく。 「たった一人の方に対してピタッと合わせた技術がうまくできれば、それはその方のものでしかないのかもしれませんが、実はその背後には類似の多くの方がいらっしゃるので、そうした方々にフィードバックできる。それが一つまた大きな扉を開けることになって、また新しい技術につながっていく」

日本語
  • Originally Aired January 20, 2014
  • Runtime 47 minutes
  • Network NHK
  • Created May 2, 2023 by
    edwerds
  • Modified December 29, 2023 by
    atsumori