認知症のお年寄りたちの「問題行動」を抑え、穏やかに過ごす介護技術で注目を集める施設が神奈川県藤沢市にある。代表の加藤忠相は、「利用者がどうすれば活躍できるか」を徹底的に追求し、“型破り”ともいわれるアプローチを実践。これによって利用者のうち3割以上の要介護度が改善した。その極意は、「感情に働きかける」という加藤。認知症のお年寄りたちの底力を引き出す、先端の介護現場の日々に密着する。