2016年10月の監督就任会見。中田久美は、高らかに宣言した。しかし、世界の強豪国には190センチ台の大型スパイカーがズラリと揃うなか、日本代表にはゼロ。ロンドン五輪銅メダルの立役者・木村沙織は引退し、その代わりとなる選手も見当たらない。4年後の東京五輪で“伝説”を作ることがいかに困難か、誰の目にも明らかだった。それでも代表監督に立候補した中田の“強さの源泉”を探るべく、密着取材は始まった。