再戦へ 秘めた決意 プロボクサー・山中慎介

プロボクサー山中慎介(35)。 山中は「神の左」と言われる左ストレートを武器に強い挑戦者を選び、5年以上も防衛を重ねてきた。去年8月、具志堅用高の大記録に並ぶ13回目の防衛戦でメキシコのルイス・ネリと対戦。 4ラウンド、山中はネリの強打でバランスを崩し、連打を浴びた。反撃できるチャンスを狙っていた時にタオルが投入された。山中は「まだやれると思っていたが周りを心配させた。」とタオルを投げたトレーナーをかばった。 試合後、対戦相手ネリのドーピング疑惑が発覚し、さらに後味の悪い結果に・・・。 一度でも負けたら引退を公言してきた山中だが「納得できない終わり方で終われば、数十年後悔する。あの負けでは終われない。」と現役続行を決意。 そして、「相手がドーピングだとしても一度KOで負けた。よくないことかもしれないけど負けは負け。素直な思いです。もう一度ネリとやりたい。」 元王者と現王者の戦いは、勝った現王者の方が自信につながり、有利と言われる。ボクサーとしては決して若くない35歳。山中はネリに借りを返したい一心でボクシング人生の全てを賭けて再戦に臨んだ。

日本語
  • Originally Aired March 5, 2018
  • Runtime 45 minutes
  • Network Japan NHK
  • Created December 29, 2023 by
    atsumori
  • Modified December 29, 2023 by
    atsumori