世界遺産・日光東照宮の「美」を支えてきたものがある。日本文化の象徴「漆」だ。塗師・佐藤則武は漆を塗る「塗師」として、その輝きを守り続けてきた。国宝・本殿の改修に密着。2017年春、佐藤は特に劣化が激しい一角を発見した。原因を調べた結果、過去の塗師たちが悪戦苦闘してきた形跡が浮かび上がってきた。佐藤は、400年前の輝きを取り戻せるのか? 難所に挑んだプロフェッショナルの記録。