澪(天海祐希)、忠子(石田ゆり子)らの奮闘により、シャンソンズを忌み嫌い音楽堂の廃止を訴えていた由芽市市長の井坂清忠(岸部一徳)の心のわだかまりも晴れ、ついに市長は音楽堂での公演を1日だけ許可してくれた。と喜んだのもつかの間、心労から澪の恩師、香奈絵(久野綾希子)が倒れる。手術が必要と聞きショックを隠せないシャンソンズの面々。が、香奈絵は音楽堂でのコンサートを見たいから手術をがんばると澪、忠子に伝える。その声を物陰で清忠も聞いていた。香奈絵の気持ちを受けとめた澪はシャンソンズの皆を、こんな時だからこそ歌おう!と励ますのだった。そこに現れた清忠は、音楽堂での1回の公演の採算がとれるようにチケットを売ってみるよう勧めただけでなく、今後もシャンソンズの歌により採算がとれる可能性が見いだせるのであれば、音楽堂の取り壊しは撤回し、ゴミ処理場の代替地を用意する、とまで宣言する。
シャンソンズのメンバーは皆で歌への猛特訓、チケット販売にと奔走する。そんな中、由芽市を訪れるある男の姿が。そう、澪のニューヨークの元エージェント、ピート佐藤(草刈正雄)だ。ブロードウェイのオファーがあると澪に伝えに来たのだった。動揺する澪。音楽堂の命運が決まるたった1日のコンサートまであと1週間。澪は自分の夢を選ぶのか、それともシャンソンズと共に歩み続けるのか・・・!苦渋の選択を前に澪は・・・。