シャンソンズは県大会で優勝できず、約束通り解散することとなってしまった。あっという間に練習室も閉め出され失意の中、澪(天海祐希)は音楽堂での公演実現のために今は一旦解散し、反撃の機会をねらおうと皆を励ます。が、音楽堂の取り壊しまで19日、という中でそんな余裕はないと忠子(石田ゆり子)は反論する。ついに忠子が「ケリをつける」と父親、井坂清忠由芽市市長(岸部一徳)と対峙することを決意する。
澪も一方で、ここまで清忠がシャンソンズを忌み嫌う理由を探るため、香奈絵(久野綾希子)に会いに行き、そこで意外な写真を見せられ驚く。そこには LOVE&PEACEと書かれたTシャツを着たヒッピー姿の若者の姿が。それはまぎれもなく井坂清忠、彼だった。直接理由を聞きに澪は清忠に会いに行く。そこで聞かされたのは、音楽堂は歌で町おこしを狙い、清忠の父親が50億もの金をかけて建設したもので、これが町を財政難に追い込んでしまった諸悪の根源だという話だった。
一希(玉山鉄二)も、自分たちが父親になった時に子どもたちに何を残せるのか、ということを考えていると忍(千葉雄大)に語っている時に、忍の実家の写真館でさらにある写真を見つける。ここにこそ、清忠の過去を探るヒントがあるのだった。
忠子は今まで知らなかった父親と祖父との間の確執について初めて耳にして、父のかたくなな心の理由を知り納得するのだったが、澪はまだあきらめていなかった。そんな固く閉ざされた清忠の心を開く方法があるはずと信じていた。その方法とは。