生活費がピンチの日。桜の樹を見て想い出にふけっていた大家さんに、給料日まで家賃を待ってくれるように頼みに行った姉妹は、いつもと違ってすんなり了承してくれたことをいぶかしげに思う。バイトの給料日、きょうはどこかへ出かけようとあすを誘う。が、結局どこへ行くとも思い付かずに、部屋で桜の樹を見ながらくつろいでいた。夕方、銭湯ハワイに行こうとした二人に、大家さんはアパートをすぐに出て行ってくれと告げる。お隣の三枝蘭子からこの一帯に高層マンションが建築されるという噂を聞き、このアパートも壊され、桜も無くなってしまうのだと悲しみにくれる姉妹。しかし、二人っきりでがんばって生きていかなくてはならないのに負けてはいられないと荷造りを始めるのだった。 アパートを出て行った二人は、商店街の人々に部屋を提供すると言われ驚く。大家さんに頼まれていたのだと明かすみんな。大家の林さんは40年前にトラック事故で妻と娘を失っており、桜の樹は家族3人でお花見をするためのものだった。二人を孫のように思っていたと聞き、姉妹一緒にいられたら住むところなんてどこでもいいと思っていたが、実はあのアパートが大好きだったことに気付いて、アパートを壊さないように大家さんに頼みに戻る二人。だがアパートは壊されていなかった。実は大家さんは工事の車が危ないので、二人を避難させようとしたのだ。ここに住み続けたいと訴えるきょうとあす。大家さんの気遣いによって、自分たちが二人っきりではないことに気付いたきょうとあすだった。