鈴木を泳がせて愛美の手掛りを得ようとする的場は、独断で鈴木を釈放してしまう。――鈴木は急ぎ朋栄ホスピタルに戻るが、病室に愛美の姿は無く、愕然とする…。彼女の身を案ずる鈴木。しかし実は、愛美自身が朋栄ホスピタルの理事長・朋田を脅して病院の外へ抜け出したのであった。その頃大田黒教授は、港東大学病院に入院中の厚生労働大臣・深見のもとを訪れ、がん特効薬の開発に成功したことを告げた。すぐさま利権の匂いを感じ取った深見は、色めきたって大田黒への協力を申し出る…。一方、依然として愛美の手掛りを掴むことができない鈴木は、拉致の可能性を疑い始め、大学病院の研究室へと急ぎ戻る。が、しかし…既にそこからはマウスも研究データも、すべてが消えていたのだった。