「家族みたいな存在だから…私はお兄ちゃんのそばにいられるんだよね」 切なげにそう呟いて和志の唇を奪う琴音。 体育祭も終了間際、夕焼けに染まる空き教室で和志は少女の本音を知る。 「2番目でもいいから…今だけは私を見て」 精いっぱいの言葉を伝えながら、和志の手を掴み自分の胸に触れさせる琴音。 痛々しいほどに高鳴る鼓動に和志が下した結論は――