「ベル・エキプ」は“一流”までに、今、一歩のところまで来ていた。シェフ・しずか(山口智子)の料理と千石(松本幸四郎)の努力がその要因だが、一方、稲毛(梶原善)は、自分のデザートに自信が持てず悩んでいた。
そんな時、店が雑誌に取り上げられた。しずかの料理が褒められたのに対し、稲毛のデザートには厳しい批評がついていた。
禄郎(筒井道隆)は不満げ。顔写真が大きく載り、機嫌のいい梶原(小野武彦)。厨房にはデザートの部分を巧みに隠した記事のコピーが張り出されたが、稲毛は雑誌を探し出し、その記事を読んでしまう。
落ち込んでワイン蔵に閉じこもる稲毛。禄郎も範朝(西村雅彦)と政子(鈴木京香)の関係修復を知り、落ち込んでワイン蔵へ。
「一流の店になるためには、稲毛のデザートはふさわしくない」と千石。「辞めさせるぐらいなら、一流の店にならなくてもいい」と禄郎。翌朝、千石が店から姿を消した。「ベル・エキプ」は最大の危機を迎えた。