間違った判断は多くの犠牲を生む。判断を下した者が倒れた後もその判断は生き残り、犠牲は拡大し続ける― 76年前に多くの犠牲者を出した沖縄戦。これを指揮した牛島満司令官。牛島司令官は「最後まで敢闘し悠久の大義に生くべし」と命令を下し自決した。住民を巻き込んだ終わりなき沖縄戦の始まりとされている。祖父はなぜ非情な命令を決断したのか。司令官の孫は今、祖父の決断の責任を自ら問い続け、何度も沖縄を訪れる。