決闘を前に武蔵は、武器となる船の櫂を一心に削り続ける。そのころ、お通(米倉涼子)は美作で、又八(堤真一)と朱実(内山理名)は京都で武蔵の勝利を祈っていた。運命の日が来た。約束の刻限を過ぎても武蔵は現れない。だが、小次郎(松岡昌宏)は「武蔵は必ず来る」と動じない。ついに武蔵が現れた。二人の腕は互角。ところが陽光が海面に反射して、武蔵の目を射た瞬間、有利に立った小次郎に逆に隙が生まれた。