大島不動産販売・営業部から左遷され、新設部署・販売特別室に配属となった若宮恵美⼦(内田理央)。配属初日、恵美子が呼ばれた先は、なぜか会社ではなく、とある豪邸だった。家政婦の山田(⽒家恵)に案内されるがままその豪邸の中に向かうと、そこにいたのは亡き前社長の息子で、若くして大島不動産販売の役員でもある大島雅弘(宮世琉弥)と、愛犬の犬太(コラレ)だった。遅れてやってきた片山芳光(本多力)は、雅弘を販売特別室の室長だと紹介する。 室長代理だという片山は、特別販売室の業務内容はお客様や取引先からのクレーム対応であることを恵美子に伝え、初仕事を与える。しかしその内容は『借りたら必ず死ぬ部屋』の実態を調べるというものだった。その部屋では、借りた人が過去に5人連続で自殺で亡くなっていて、新しい入居者が怖くて住むことができないとクレームがあったという。心霊現象が何よりも苦手な恵美子だったが、室長の雅弘は大の心霊マニアでその依頼に前のめり。だが、雅弘は車椅子ユーザーで外出しない引きこもりのため、調査は恵美子一人で行う羽目になる。 恵美子は念願の宣伝部への配属を夢見ながら、渋々その部屋へ向かう。管理人の須貝森次と部屋に入ると、そこに現れたのは不動産の調査員と名乗る謎の男・⽝頭光太郎(上川隆也)。「吾輩は犬である」と嘯きとことんマイペースに振舞う犬頭に、恵美子はあっけにとられつつもついてゆく。 部屋の謎を調べるため、その部屋に入居を予定している心霊系動画配信者の相田英司に会いに行く犬頭と恵美子。そこで、今回の調査依頼者は相田本人ではなく相田の恋人・志田清美であり、彼のことが心配になって依頼したことが判明する。しかし相田本人は動画の再生数を稼ぐため、あえてその部屋を借りたい、調査はしなくていいという。恵美子は本人の意志なら調査を続けなくても良いのではと思うが、犬頭はなぜか調査を続けると宣言する。犬頭の知人で元刑事の探偵・有村次郎(浜野謙太)の協力の元、さらに深い真実を調べ始めるのだったが…。
販売特別室に寄せられた新たなクレームは、『ポルターガイストが起こる部屋』。室長の大島雅弘(宮世琉弥)は今回も現場には行かないという。仕方なく若宮恵美⼦(内田理央)がマンションに出向くと、不機嫌そうな管理人・熱海光吉(徳井優)が出迎えた。聞けば、部屋でポルターガイストが起きるとよく騒いでいた住人・滝野高(東啓介)は、2日前ついに警察沙汰になってしまったという。と、そこにまたもや突然、⽝頭光太郎(上川隆也)が現れる。 犬頭は熱海を言いくるめて滝野の部屋に案内させる。滝野の部屋・505号室の中は荒れ果てていた。熱海によると、滝野は1カ月ほど前から、必ず月曜の深夜から早朝にかけて騒ぎを起こしていた。部屋の物が勝手に揺れて倒れ、天井や壁からは変な音が聞こえ、灯りがパカパカついたり消えたりすると訴えていたという。警察に連行された滝野の体内から薬物反応が出たと聞いた恵美子は、薬物による幻覚では?と片付けようとするが、犬頭は今回も「レッツゴーだ」と勝手に調査に向かってしまう。 滝野の職場である美容室を訪れた犬頭と恵美子は、同僚の沼津久(猪征大)から、滝野がおかしくなったのは1カ月前、客の女性・平塚アケミ(前沢海友)と付き合い始めてからだと聞く。月曜日の夜は必ずアケミの働くスナックに飲みに行くのがデートだと、滝野は言っていた。1カ月前、月曜の夜、というキーワードに符合を感じた犬頭と恵美子は、アケミの働くスナック・ゴダイゴンに向かう。 ゴダイゴンのママ(鳥居みゆき)にアケミの居場所を聞くが、店からも家からもいなくなったという。ママの言動に不審を感じた犬頭は恵美子とともに店を辞するが、帰り道で柄の悪い男たちに囲まれ、襲われてしまう――!
大島不動産販売・販売特別室の若宮恵美⼦(内田理央)は室長・大島雅弘(宮世琉弥)とコミュニケーションを取り、間取り図や物件につけた自作のキャッチコピーを書き溜めたノートを見せようとしていた。そんな中、恵美子のもとに室長代理の片山(本多力)から新しい調査依頼が舞い込む。今回の依頼はゴミ屋敷。悪臭のせいで近隣住民から苦情がきているという。恵美子は、心霊系よりかはいいか…と安堵しながら物件へ向かう。 異臭を放つ2階建ての古い日本家屋の前に呆然と立ち尽くす恵美子。と、そこにまたしても謎の男・⽝頭光太郎(上川隆也)が現れる。ゴミ屋敷の家主の前島四毛(モロ師岡)に話を聞こうと何度もチャイムを鳴らすが出てきてくれず、外から呼びかけるが「帰れ!!!」という声だけが聞こえてくる。 そこへ警察官の倉岳庄一(清水伸)が通りかかり、事情を説明する。交番にも悪臭の苦情が来ていることがわかり、クレーム主・伊藤明子のもとへ案内してもらうことに。伊藤に話を聞くと、前島がおかしくなったのは奥さんが亡くなってからという事実が判明し、息子の存在も明らかになる。さらに前島が夜中にゴミを集めていた公園は、一年前にホームレスによる警察官殺害事件があった場所であることが判明。 再び前島とコンタクトを図ろうとする恵美子だったが、前島にゴミを投げつけられてあえなく撤退・・・雅弘が待つ職場へ戻ることに。するとそこに大島不動産販売社長・大島高丸(船越英一郎)がやってくるのだが・・・。
大島不動産販売・販売特別室の若宮恵美⼦(内田理央)と室長・大島雅弘(宮世琉弥)は新たな依頼書に目を通していた。誰も住んでいないのに無人の部屋から水が漏れ、下の階の部屋が水浸しになってしまったという。さらにその部屋の元住人は2年前に湖で自殺し、溺死。溺死した当日にも水漏れがあったという…。雅弘は「水の呪いだ!」と興味津々。 恵美子がその部屋へ向かっていると、目的地近くの公園で元気がない犬に出会う。話を聞くと、その犬の飼い主は殺されており、さらにその死因は溺死。犯人はまだ捕まっていないという。「水の呪いが蔓延している?」と怯える恵美子。 恵美子が目的の物件“サンドリアス”に到着すると、出迎えたのは今回の依頼人であり管理人の日向興一(森永悠希)。異常に怯えた様子の日向とともに、恵美子が問題の部屋・404号室の中へ入っていくと、またしても突然、犬頭光太郎(上川隆也)が現れる。日向から話を聞くと、水漏れが起こった次の日、日向自身も突然意識を失い、目が覚めると洗面所で全身が水浸しになっていたという。サンドリアスでは、そこかしこで水にまつわる怪現象が起こっていた。 その後、犬頭の提案で水浸しになった下の階・303号室の様子を探ろうとすると、偶然にもホテルに避難していたその部屋の住人・塚本登(森岡龍)がやってきて、二人は塚本に部屋の中を見せてもらえることとなったのだが…。